富士山
富士山
日本の象徴ともいえる「富士山」。
まさしく日本一の山です。
雄大で、繊細で、見ていてほれぼれする美しい山です。
しかし、日本人の半分以上の人たちをそれを直接見たことはないでしょう。
ほぼ国民全員が知っていて、イメージがつかめるはずなのに、大半の人は見たことがないというのも、なんとも不思議な感覚になります。
外見と内面
「登山を甘く見てはいけない」とよく言われますが、富士山はそれの最たるものではないでしょうか。
あの、日本のすべてをどっしりと暖かかく見守ってくれている様な懐の深さ。
様々な気候条件に合わせ色とりどりの姿に変化する美しさ。
遠くから眺めるには、何度見ても飽きることはない、他にはない美しさを持っている。
とよく耳にします。
しかし一方で、いざ登山をするとなると、そのイメージは真逆なものになります。
危険を感じるほどの樹海。
草木などほぼ皆無な土と岩。
目まぐるしく変化する気候が容赦なく体力を奪い、高山病になってしまうケースも少なくない。
とよく耳にします。
これだけ外見と内面のギャップが大きいのも富士山の大きな特徴と言えるのではないでしょうか。
だからこそ、その優しさに満ちた神秘的な姿と自然の猛威、危険性、恐ろしさなどから、崇拝の対象とされるのでしょう。
世界自然遺産と文化遺産
2013年6月、ユネスコ世界遺産委員会によって「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」が世界遺産に認定されました。
ギリギリ10周年!!
これはとても素晴らしいことなのですが、ここでちょっと注目していただきたいのが、「世界文化遺産」での認定であるということ。
世界遺産には、人類が作り上げた「文化遺産」と、地球の歴史や動植物の進化を伝える「自然遺産」、その両方の価値をもつ「複合遺産」に分類されます。
富士山が世界遺産に認定されたと聞くと、「あの雄大な自然が織りなす美しさが選定の決め手になったのだろう…」と勝手に考えてしまいますが、実は違います。
富士山が選ばれたのは「世界文化遺産」の方。
サクラダファミリアなどの人口建造物と同じ分類です。
過去に「自然遺産」で申請を出したこともあったそうなのですが、そちらでは認定されなかったそうです。
はたして、それはなぜなのでしょう…。
一説には、人の手、人の関与が多く入り、元々の自然が維持されているものではないということがあげられるそうです。
一方で、人の文化的側面(信仰や崇拝、社会にもたらす影響など)に大きな価値が認められたからという考え方があるようです。
なんとも、しっくりくるようで、しっくりこないようで…。
私的には、富士山を神様とあがめるよりも、神様があの美しくも恐ろしい富士山を創ってくださったと考えるほうがしっくりくるのですが、皆さんはどうでしょう?
執筆:スタッフ小野
おススメ関連商品
ホープ工房
ホープ工房は、札幌西区の障がい者就労支援事業所ホープで制作している手工芸品の販売サイト。
主たる支援事業であるホープ再生自転車販売で培ったノウハウを活かし、
自転車パーツを活用したアクセサリーやアイデアグッズを販売。
また、完全無添加・無着色の犬用チーズおからクッキーやプロミュージシャン監修の
ハンドメイドカホンなども販売。
屋号 | 特定非営利活動法人 生活相談サポートセンター |
---|---|
住所 |
〒063-0004 北海道札幌市西区山の手4条1丁目1-28 |
営業時間 |
9:00~18:00 定休日:土・日・祝 |
代表者名 | 斎藤 博之 (サイトウ ヒロユキ) |
info@hopekobo.com |