ホープ工房 ホープ工房は、札幌西区の障がい者就労支援事業所ホープで制作している手工芸品の販売サイト。主たる支援事業であるホープ再生自転車販売で培ったノウハウを活かし、自転車パーツを活用したアクセサリーやアイデアグッズを販売。また、完全無添加・無着色の犬用チーズおからクッキーやプロミュージシャン監修のハンドメイドカホンなども販売。

謎の泥だんご:ある日曜日の午後

泥団子

 

謎の泥だんご:ある日曜日の午後

 

その日曜日は午前中に雨が降り、どんよりと曇った午後でした。

我が家のベランダから見える隣の公園も水溜まりがたくさんできて、子ども達の楽しむ声も途絶えていました。

一人の自転車に乗った髪の長い女の娘(こ)(高校生かな中学生かな)がやってきました。

一直線にブランコに駆け寄って、ブランコに腰掛けたらなんとブランコの下の土をかき集め出しました。

(あれ、何しているんだろう。)

そして、次から次へと泥を握って泥だんごを作り始めました。

(うわぁ、手も服も汚れるだろうにだいじょうぶかな。)

しばらくたつと霧雨っぽい雨模様になりました。

ブランコの娘はと見たら、なんと足元にたくさんの泥だんごを並べ、パーカーのフードをかぶってブランコに腰掛けたまま、まだ泥だんごを夢中で握っています。

(泥だんごってそんなに楽しいのかなぁ?あの手はどうするのかな?)

上から眺めているおばさん(私のことです)はただただあっけに取られていました。

途中で一度自転車がなくなったので帰ったと思ったのですが、また現れて小一時間も滞在していたでしょうか、次に見た時にはその娘も泥だんごも消えていました。

あのピッカピカに光る球ではなく、ただ泥を握っていたようです。

 

 

ブランコ

 

 

次の週の土曜日の午後、孫たちと公園に行った時、ブランコに元気よく乗っている二人の女の娘の一人が見覚えのある娘でした。

何と二人でブランコの間の土をかき集めて泥だんごを作り始めました。

ブランコに乗りたい孫たちがじっと見つめていても、二人でブランコに乗ったままお団子作り。

10個ほど作ったらブランコを離れて、水飲み場に行って手を洗い始めました。

やっとブランコが開いて近寄った孫たちは、ちょっと土にさわったけど土がついたことに困った顔をして、服で手をぬぐって、嬉しそうにいつものブランコ遊びを始めました。

泥団子をおいたままで彼女たちはいなくなりました。

先日一人で来ていた時は泥だんごもなくなっていたのに…。

 

何のことはない話ですが、雨が降っても集中していた泥だんご握りにどういう意味があったのか、不思議な光景でした。(良)

 

 

聖書

 

 

聖書の一節から【創世記2章4節~7節】

 

これは天と地が創造されたときの経緯である。神である主が地と天を造られたとき、

地には、まだ一本の野の潅木もなく、まだ一本の野の草も芽を出していなかった。

それは、神である主が地上に雨を降らせず、土地を耕す人もいなかったからで ある。

ただ、霧が地から立ち上り、土地の全面を潤していた。

その後、神である主は、土地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。

そこで、人は、生きものとなった

 

執筆:スタッフ斎藤

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