まず、今回のブログが303回目になります。

毎回つたない文章を読んでくれている皆様にお礼申し上げます。

そして書きつなげたNPO法人生活相談サポートセンタースタッフと毎回アップに力を注いだ編集長を褒めてやってください。

依存とは、他に頼って存在または生活することの意。

依存症とは、ある物事に依存し、それがないと身体的・精神的な平常を保てなくなる状態。

アルコール依存症のような物質に対するものと、インターネット依存症のように行為に対するもの、共依存のように人間関係に対するものがあります。

・食物依存症、買い物依存症

　嫌なことがあると食べずにはいられない、買い物せずにはいられない。

　必ず後悔するとわかっていてもやめられない。

　―私、チョコレートや砂糖類が止められないこと、時々あります。

・電話依存症

　少しでも暇があると電話せずにいられない、たとえ莫大な電話代が家計を逼迫させるのがわかっていても。

・ペット依存症

　いつもペットのことを考えている。

　ペットが死んでしまったら、自分も生きていられないと思う。

・友人依存症、家族依存症

　友人または家族といつも一緒にいないと寂しく不安。

　相手が自分の願い通りにしてくれないとすぐにイライラしたり、相手のちょっとした言葉で傷つき、腹を立てる。

相談事業

法人設立時から続けている事業に「生活や心の悩み相談」があります。

10年以上いろいろな相談で本当にいろいろな話を聞きます。

ギャンブル依存で本人も家族も悩んでいる方がいます。

一人は、仕事の合間にネットで競馬に手を出し、今までの人生で貯めてきた貯えを全て使い果たし、子ども名義の貯金にまで手を出して使い果たして事の重大さに気付き、穴を埋めるために親に救いを求めてきました。

また、一人は小遣いをコツコツと貯めては「やっと貯まった」と喜んだのに一晩で使い果たしてしまう、を何回か繰り返し、自分ではどうにもできず病院に入院することで、立て直しを図ることをも繰り返しています。

 こういう話も聞きました。

アルコール依存症（中毒）の父親をもった双子の兄弟がいて、幼い時から、父親が酒を飲んでは二人に暴力を振るうという環境で育ちました。

やがて二人が大人になったとき、片方は父親と同じようにアルコール依存症になりましたが、もう一人の方は酒を一滴も飲まず、アルコール中毒予防協会で働くようになったそうです。

この二人のように全く同じ境遇で育てられた双子であっても、正反対の生涯を歩むことが現にあるそうです。

何がこの違いを生むのでしょうか。

まさにそれは「こうなったのは○○のせい」と言い訳することを止めて、自分の人生は自分の責任で選びとるものと自覚するところから始まるということです。

実は、私達には皆、病気とまではいかなくても、多かれ少なかれこのような依存的傾向があります。

自分の内にもそのようなものがあることを知り、認めていくのはとても大切なことです。

今の自分がこうなのは、あの人のせい、環境のせい、親のせい、だからしかたない・・・これも、依存的傾向が強い時に出てくる思いです。

何かに依存しているとき、実は私達は自分で問題に直面し、自分の責任をとることを避けているのではないでしょうか。

そのような生き方を続けていると、自分は不本意にもこうさせられてしまったという感覚がいつもぬぐえず、自分の人生を歩んでいるという満足感・充実感が得られません。

このような生き方から解放され、自分らしく生き生きと積極的な人生を歩むことはどうすれば出来るのでしょうか。

信仰

もし、私たちが自分の罪を言い表すなら、

神は真実で正しい方ですから、

その罪を赦し、

すべての悪から私たちをきよめてくださいます。

【ヨハネの手紙 第一　１章９節】

本来の信仰とは、「依存」である前に「信頼」であるのではないでしょうか。

「依存」には盲目的、他力本願的、思考停止的な姿勢が含まれているけれど、「信頼」には積極的な選択が含まれています。

自らの考えで神を選び取り、その愛に信頼し、多少の不利益があってもその言葉に従って生きる。

そういう生き方は、「神への依存」というより、むしろ「神への信頼」ではないでしょうか。

今、他の宗教で傷ついた方々が社会問題になっています。

それは宗教団体の問題であって、本当の神様を信仰することとは別の話だと思います。

私たちは、本当の神様に選んでいただいたこと、神様を信頼してすべてお委ねできること、心より感謝いたします！　（良）

執筆：スタッフ斎藤