おっきくなったら何になりたい？

幼い頃、よくそんな質問をされ、自分でも何となく夢を描いていた。

若い頃は自分の可能性が “なんぼのもんか” 悩みながら、大きな夢を抱き、それになるべく近づけるように歩んでいた。

その「夢」や「希望」はどれだけ大きかっただろう。

想像するだけで胸が高鳴り、

興奮してうまく寝付けなかった、

あの頃の「夢」や「希望」はどれだけ輝いていたのだろう。

「夢」に向かって歩いていれば、いつかはたどり着けると信じていた。

それ自体が「希望」だった。

でも現実は、そうあまくなかった。

何回もの「挫折」がのしかかる。

そのたびに自分とは何かを問い直し、

次の可能性へと軌道修正し、

「夢」と「希望」を新規作成する。

その繰り返し。

齢（よわい）50年。

今はあの頃と同じだけの大きな「夢」や「希望」はあるだろうか。

残された時間の中で何ができるだろうか。

そんなことを考えていられること自体が幸せなのではないかと感じながら、

限りなく大きな愛に抱かれながら「希望」という名の職場で汗を流す。

まずは１日、１日を大切に生きていきたいと思う。

執筆：スタッフ小野