最近ハマっていることの一つに「懐メロ」があります。

いやいや、実は古い歌は昔から好きでよく聞いていたのですが、ここでいうそれは、ちょっと聴き方が違います。

最近のスピーカーやイヤホン、ヘッドホンはとても性能が良く、音が綺麗で鮮やか。
しかも用途や好みに合わせていろんな楽しみ方のできる製品がたくさん出ています。

例えば、
低音がしっかり強調されるもの。
サラウンド効果に特化したもの。
ノイズキャンセルやよりクリアに再生する能力に優れたものなど…。

これらの出力機は、実は「懐メロ」を聴くのにとても良いのです。

昔は聴き取れなかったあの空気感

懐メロは本当にしっかり作りこまれています。
しかも、全てが人間による手作業。
楽器の一つ一つも人の手で演奏され、職人技が光っています。
歌手の声も余計な加工がされておらず、生々しく、つややか。
曲全体の編曲や演奏者の構成、今ではなかなかできない組み合わせなど、面白い、新しい発見をたくさん楽しむことができます。

それは、再生技術が進歩したから。

どんな楽しみ方ができるか

どんな楽しみ方できるかをいくつかピックアップしますので、ぜひ皆さんもその辺に注意しながら聞いてみてください。

・歌手の息づかい
特に歌いだし直前。

歌手が息を吸う音が聞こえる曲があります。

・ハーモニーの美しさ
ヒット曲の有り方が変化する中で、古い曲は機械的ではない人の声の温かみが感じられます。

・低音の響き
低い音がしっかり聴こえる楽曲は、曲全体の印象が違います。
広がりと深みが増し、より味わい深いものとなります。

・作り手の思い
懐メロが懐メロじゃなかった頃は、そまつな小さいスピーカーから聴こえてくるものがほとんどでした。

その時には感じられなかった「作り手の思い」にやっと気づくことができます。

気づかず見過ごしていた、本当の良さ

せっかく良いものがあるのに、その良さに気付かないということがあります。
第一印象や先入観、雰囲気や周りの評価…
それらに流されるのではなく、しっかりと向き合い理解することで、それまで気づくことができなかった良い物を見つけることができうるのではないか。

それは人間に対する見かたにも言えるのではないだろうか。

新しい技術で懐メロを聴いていて、そう感じました。

執筆：スタッフ小野