シリーズ左利き「1」いいね!、モノマネ、小石
日本人の左利きの人口割合は全体の11%と言われています。
皆さんの周りには左利きの人はいらっしゃいますでしょうか?
私(スタッフ小野)は、生粋の左利き。
基本的にほぼ全て左手で行います。
左利きの人の特徴と言えば、言わずもがなですが、こんな感じ。
お箸を左手でもって右手にお茶碗を持って食事をする。
鉛筆を左手で持って字を書く。などなど…。
ハサミや包丁、ボールを投げたりバットやラケットで打ち返すのも左手を使うのが左利きの特徴ですね。
しかし、これらはいわば一般的な動作の例であります。
気持ちを表す動き、ポーズ
右利きの方々は、気持ちや心を表す動作を左手でやってみたことはあるでしょうか。
例えば、バイバイ、(片手の)ガッツポーズ、いいね!、オーケー…。
両手を使う場合もあるので、お箸や鉛筆のように大きな違和感は無いかと思います。
しかし、本当のお別れの時のバイバイや本当の勝利のガッツポーズ、最上級の賞賛の時のいいね!、などなどしっかり心を込めたい時は、恐らく利き手がスッと出てくると思います。
また、人や物を指さす時、授業中に答えが分かって手を挙げる時、悔しくて壁や机をこぶしで叩く時などはいかがでしょう。
利き手と逆の手では、何となくしっくりこないと思います。
逆に、いつも左手がパッと出てくる人、あなたは左利きです。
もう一つ例を挙げます。
ある目の細い男性演歌歌手のモノマネをするとして、マイクを持つ手と逆の手でこぶしを握って感情をこめるとしたら、どちらの手をにぎりますか?
私は、右手にマイク、左手で握りこぶしがしっくりきます。
このように、ちょっとした仕草や振る舞い、物の置き場所、段取りの組み方などに左利きの人には独特な世界観のようなものがあります。
右利きが9割を占める日本社会の中でなかなか見落とされがちな小さな小石のようなものなのですが、その人にとっては意外と大切な世界なのです。
「利き手」という分野だけでなく、人にはそれぞれ自分の持つ世界観というか、こだわりというか、その人らしさというか、個性というか、そのようなものがあると思います。
その個性のひとつひとつはとても大切で、尊重されるべきもだと思います。
しかし、悲しいかな社会というものは、それらを軽視してしまう側面があり、それにより人と人の心と心の間に壁や溝を作ってしまう。
その壁が高くなったり、厚くなったり、溝が深くなったり広くなったりすることでいろんな問題が生まれるのだと思います。
当事業所に集まる皆さんにも、一人一人に独特の世界観があります。
過去のいろいろな状況からできてしまった、その壁や溝をなくすべく、集まってこられます。
周りから見たら小さな小石のような、その人の世界観も、知らんふりして通り過ぎるのではなく、立ち止まり、拾って、しっかり見つめてみると、意外に色がきれいだったり、何かの役に立つ形をしていたり、さわり心地がよかったり、何か一つ良い点があるのです。
ホープ工房の商品ひとつひとつもそんな小さな輝きを集めたものです。
ぜひ一度手に取ってみてください。
執筆:スタッフ小野
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商品紹介
ホープ工房
ホープ工房は、札幌西区の障がい者就労支援事業所ホープで制作している手工芸品の販売サイト。
主たる支援事業であるホープ再生自転車販売で培ったノウハウを活かし、
自転車パーツを活用したアクセサリーやアイデアグッズを販売。
また、完全無添加・無着色の犬用チーズおからクッキーやプロミュージシャン監修の
ハンドメイドカホンなども販売。
屋号 | 特定非営利活動法人 生活相談サポートセンター |
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