ホープ再生自転車販売店長の一言　その14

こんにちは　ホープ再生自転車販売店長の相馬です。

各地では桜を含む花の便りがニュースとなることが多くなってきたこの頃です。

今回の話題は、「縁の下の力持ち」。

今、私が携わっている再生自転車の販売は、障がい者就労支援事業所ホープの作業種の一つです。

事業所に通所している利用者さん（我々は、「メンバーさん」と呼んでいます）の自転車クリーニングなどの作業のサポートをしながら、店頭での自転車販売・修理をしているのが私の仕事です。

障がい者就労支援事業所では、そこにやって来るメンバーさんに、様々な作業を提供し、そこに関わるスキルを身に付けてもらうということを主眼としていますが、再生自転車の作業に絞ってみても、色々なスキルを必要とします。

クリーニング作業であっても、ホコリなどを取り除く作業から、ケミカル用品を使用して油脂汚れを落とし、フレームに付いた擦り傷をこすり落としたりと、それぞれの作業にもそれに合った道具と、方法が必要です。

これがマッチしていないと、綺麗にもならず、逆に傷をつけてしまうということにもなりかねません。

つまり「適材適所」ということが重要だと分かります。

人の役割にも同じことが言えますね。

その人が持つ得意なことを生かして、効率の良い仕事をするということが大切なことなのだと思います。

芸能界を一例に取っても、脚光を浴びているのは、俳優や女優、歌手などですが、彼らが活躍するためには必ず、「縁の下の力持ち」が必要となります。

芸能界の華々しさは、ほんの氷山の一角であり、その華々しさの下に隠れた色々な才能を持つ人が溢れんばかりにいるという事実に気が付かなければいけないと思います。

世の中で自分にとって都合の良いことが続いている時には、なかなか振り返ることはありませんが、一旦苦難に立たされた時に、その理由を周囲に向けてしまうことがありがちです。

でも、そこで少し離れたところからの視線で見てみると、都合良かった事柄でも、周囲の人から受ける支援や心遣いなどで成り立っているはずです。

隣人愛

ここNPO法人生活相談サポートセンターのスローガンとして「あなたの隣人をあなた自身の様に愛せよ」（マタイの福音書22章39節）という聖書の御言葉があります。

ほとんどの人は、自分のことを愛している人々だと思います。

中には、自分のことを愛せないという人もいるかもしれません。

でも、今回のテーマの「縁の下の力持ち」に沿って考えてみると、人が生活する時に、誰かの影響を受けていないということは全くないはずです。

自分のことを考えるのと同じように、他人のことも考えるということはできないという意見もあるのは確かですが、今の自分の状態にあるのが、他人の力の影響によることも確かなことなので、隣人を愛することは、自分も愛することに繋がり、隣人を愛せない人は、実は自分も愛していないということにはならないでしょうか。

自分の幸せは、隣人愛があってこそだと私は思います。

小さな一つ一つの隣人からの愛が集結して、一つの幸せが出来上がっているのだと感じます。

私がいつも携わっている自転車もこの理論と同じで、一つ一つの小さなパーツが組み合わさって、便利な乗り物としての自転車が出来上がっているんですね。

最後にいつも紹介しているホープ工房の作品たちですが、その一つ一つのパーツが持つ特性が、作品の何にも替え難い味を醸し出しています。

この作品たちは、ホープ再生自転車販売の店舗の中に、ホープ工房の販売ブースを設置しております。

私のブログをご覧になり、興味を持っていただいた方、まだホープの事をご存じない方は、一度ご来店いただくことを希望いたします。

ホープ工房商品ご購入希望の方は、同系列店の「たい焼きたこ焼ホープ」の店内、大通り交流拠点地下広場内の元気ショップ、JR札幌駅西コンコース内の元気ショップ「いこ〜る」でも販売しております。

遠方の方は、どうぞネットショップもご利用ください。

執筆：スタッフ相馬