この世に一つだけの“○○”
手作りのもの達、その適正価格は…
ホープ工房でも、日ごと手作業でたくさんの商品を作っています。
手作り作品というのは、色選びや力の入れ方など、それぞれに個性が出て、一見同じようでも違いがあります。
そして、小さなものはその細かな指使いや、集中力・労力そして時間を必要とします。
なので、肩こりはつきものです…。
そんな努力の結晶が、いざ値付けになると、「高値を付けてもお客様が買ってくれるかどうか…」とついつい心配になってしまいます。
おまけに、100円ショップの台頭でいいものが安価で手に入る昨今です。
そこで適正価格について考えてみました。
原価(材料費+作業代+梱包代+送料+通信料+手数料など)×○倍=販売価格
・材料費
「材料費」とは、1つの作品を作るのに費やした素材や部材の代金のこと。
布やアクセサリーパーツはもちろんのこと、接着剤や塗料などの「消耗品」も含めます。
接着剤などは、1つの作品に使う量は少なくても、積み重なると大きな出費になります。
たとえば、1つ300円の接着剤を10回で使い切ってしまうのであれば、1つの作品に30円を材料費として加算します。
大体で良いので計算しておくとよいでしょう。
・作業代
忘れがちなのが、ハンドメイド作品の制作に費やした時間。人件費ですね。
作業代は「時給換算」すると分かりやすいです。
たとえば、10個の作品を作るのに1時間費やしたら、1時間分の時給で換算したあとに10で割ります。
ちなみに小さなビーズの「クロスキーホルダー」(店舗販売のみの限定商品)は手慣れたベテランさんでも1時間半を要します。
初心者が挑戦すると2時間以上かかることもあります。
1時間だけでも1500円以上になります。
・梱包代
梱包代は、緩衝材などの資材代金だけではなく、梱包に費やした時間も含めます。
・送料、実費
他にも、電気代、家賃などがかかることもあります。
いろいろ調べたところ、一般に原価の3倍~4倍が適正価格といわれているそうです。
デパート等で手編みの物や織物等の手作りの物がとても高価で販売されていると、「ちょっと手が出ない…」と思いますが、価格としては適正なのです。
でも高い…。
実際、我々も初めに製品に値を付ける時、「こんなに高いと買い手がつかないのでは」と、ついつい安く値付けして、それが基準になって次の品も安めの価格設定となりがちです。
適正価格に近い値を付けた場合、陳列棚にいつまでも残る物もあります。
再生自転車はとても手がかかっている
ホープ再生自転車販売も、札幌市や警察の払い下げの物を購入しています。
それらを分解して細かいところまでクリーニングし、悪い部品はほとんど新品に交換。
その部品と作業をする人の手間を換算すると、もしかしたらホームセンター等で扱っている安価な新品よりも高値になるかもしれません。
しかし、中古ということで、その自転車が新品の時のだいたい半値を基準に設定をしています。
それでも高価な自転車はなかなか売れず、それが売れた時、「やっと旅だった」と喜ぶこともあります。
ダメージの多い自転車ほど、材料費も作業代も多くかかっていますが、出来る限り皆様に喜ばれる価格設定を心がけています。(良)
執筆:スタッフ斎藤
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ホープ君キーホルダー
商品紹介
ホープ工房
ホープ工房は、札幌西区の障がい者就労支援事業所ホープで制作している手工芸品の販売サイト。
主たる支援事業であるホープ再生自転車販売で培ったノウハウを活かし、
自転車パーツを活用したアクセサリーやアイデアグッズを販売。
また、完全無添加・無着色の犬用チーズおからクッキーやプロミュージシャン監修の
ハンドメイドカホンなども販売。
屋号 | 特定非営利活動法人 生活相談サポートセンター |
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住所 |
〒063-0004 北海道札幌市西区山の手4条1丁目1-28 |
営業時間 |
9:00~18:00 定休日:土・日・祝 |
代表者名 | 斎藤 博之 (サイトウ ヒロユキ) |
info@hopekobo.com |