諦めたら、そこで試合終了ですよ。
大人買い
皆さんは、いわゆる「大人買い」というのをしたことはありますでしょうか。
私は3年ほど前に初めて大人買いをしました。
買ったものは、漫画「スラムダンク」(全31巻)。
近所の古本屋です。
「スラムダンク」は、泣く子も黙るバスケ漫画の金字塔。超有名な作品なのでご存知の方も多いかとは思います。
今から30年ほど前に週刊少年漫画雑誌で連載されアニメ化もされた作品ですから、私もハマってもおかしくない世代ですが、なぜか読む機会も無く大人になってしまいました。
それがなぜ、今更の大人買いかと申しますと、私が当事業所(障がい者就労支援事業所ホープ)に勤め始めた頃に出会った一人の利用者さんとの出会いがきっかけでした。
その方は学生の頃バスケットボールを一生懸命やっており、バスケの面白さや学生当時の活躍ぶりを熱っぽく楽しそうにいつも話してくれました。
しかしその反面、人の些細な言動や行動に影響されやすく、すぐにモチベーションが下がったり、集中力が続かず作業の手がとまったり、精神の不調が体調に現れたり…。障害特性によるものもありますが、体育会系の活発な学生時代を過ごしてきたわりには、もうひと踏ん張りがなかなか効かない方でした。
そんな彼がやる気を盛り返す魔法の言葉、それが…
「諦めたら、そこで試合終了ですよ。」
でした。
物語の中でチームの監督が言ったこの一言は、試合時間も残り少ない中、劣勢に苦しんでいたチームにもう一度立ち上がる力を与えてくれた言葉でした。
この言葉は、それを読んだ誰もが、「自分の物事を行う時に姿勢」がどうであるかを考えさせられ、励まされたのではないかと思います。
かくいう私も大人買いのおかげですっかりハマってしまいました。
この利用者さんに対して「より良い支援を提供したい」と思い、取った行動が逆に自分の励みになるとは、なんとも面白いものです。
もちろん、その後その利用者さんとは共通の話題が増え、良い時を過ごすことはできました。
ヒントはすぐそばに
4年前、幾度かの転職を経て初めての福祉職に就いた私。
障がいを持つ方とどのように相対するのが正解なのか…入社したての私は、そればかりを考えていました。
正直、今でも「これだ!」と言える答えは見つけることはできず、探し続ける毎日…。
しかしその「ヒント」は、すぐ足元に転がっているような気もします。
当法人は、再生自転車を柱に様々な事業を展開しています。
それぞれの部門で携わるひとりひとりがいろいろな思いを胸に、毎日作業に励んでくれています。
当然トラブルや悩み事もいつも付きまとってきます。
しかし、嫌なものばかりを見つめるのではなく、今自分が何をすべきかというところに目を向けること少し気分が変わると思います。
そしてそれをやり続けることで悩みを感じる度合いが弱まり、さらに続けることで自分の弱い部分が少しづつ強められ、もっと続けることで成果が生まれ、自分の強みになるのではないかと思います。
諦めなければ勝利をつかむことが出来るということでしょう。
多くを望む必要はないと思います。
ちょっとずつでいいと思います。
焦る必要もないと思います。
ともかくあきらめないで一歩ずつでいいので歩みをつづければいいのです。
必ずしっかりと見守っていてくれている方がいると信じて、コツコツやっていきましょう。
このサイトに並んでいる商品もそんなみんなのコツコツと積み重ねて来た頑張りの結晶です。
是非、ゆっくり吟味して、選んで買ってください。
執筆:スタッフ小野